2009年10月07日

小田原活魚 夏の魚篇



小田原魚市場で地元(湘南〜伊豆)の定置網を中心とし、刺し網や釣りにより漁獲され、水揚げされる地魚、特に活魚を集めました。シリーズ第3弾、夏季篇(7月〜9月)です。

夏の暑い頃になると、夏枯れと言って定置網などにも魚が少なくなり、獲れるのも「小サバ」や「ソウダガツオ」類ばかりになってしまう時期があります。その為、活魚も激減するのですが、少ないだけあって活魚は貴重であり、高値が期待されます。特に「マゴチ」、「スズキ」といった夏に旬を迎える白身の魚は特に人気があります。
また、同様に旬が冬とされる「ヒラメ」や「カワハギ」なども、人気を集めます。他に「イサキ」や「メイチダイ」は夏の魚の定番とされ、「アジ」や「サバ」、「イナダ」も釣りを含めて、活魚で販売される機会が多い時期でもあります。

たこ壺による「マダコ」漁は夏が最盛期で、年によって変動はありますが、多いときには50〜80もの数で売りに出され、人気を集めます。刺し網による「イセエビ」漁は8月から再開され一気にピークを迎えます。同時に磯の魚が多く集まるのもこの時期の特徴です。
夏の終わり頃からは「ヘダイ」や「カンパチの子(ショウゴ)」などがまとまるようになり、9月の後半からは「イセエビ」シーズンの終焉と入れ替わるように定置網の「地魚」の種類と量が増えていきます。

使用BGMは、御存じ、メンデルスゾーン 真夏の夜の夢 作品61-9 「結婚行進曲」です。
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2009年07月20日

小田原活魚 春の魚篇



 4月〜6月中の小田原魚市場に集まる活魚の情報、春季篇です。地元の定置網を中心に刺し網や釣りにより漁獲された「地魚」ばかりが揃っております。
 春になると産卵で沿岸に寄ってくる(ノッコミ)魚が増え、「マダイ」や「チダイ」、「クロダイ」などのタイの仲間を中心に様々な種類が水揚げされます。刺し網の「ヒラメ」も最盛期を過ぎるものの、5月いっぱいまで漁が続き、「カレイ」や「カサゴ」など底物を中心に様々な魚が見られるのも特徴です。この時期、水も温み「イセエビ」の姿も徐々に出てきますが、6〜7月は産卵シーズンの為、禁漁となってしまいます。
 他に「サザエ」や「アワビ」も急増し、沿岸に寄ってくる「アオリイカ」や「スルメイカ」の子供である「ムギイカ」などもシーズンを迎えます。

 さらに海も夏模様になって来ると「スズキ」や「マゴチ」、「イナダ」、「アジ」、「サバ」などの魚が旬を迎え、活魚で購入し、鮮度保持のために活け締めにしようという人も増え、年々人気とともに価格も上昇しております。また、たこ壺を使用した「マダコ」漁は9月ごろまで本格的な時期が続き、定番商品として人気があります。

 とりあえず暦はもう8月になろうという時期まで来ておりますので、来年以降の参考資料のひとつとして活用いただければと思います。あくまでも参考ですけどね。

 使用BGMはJoplinの名曲「The Easy Winners」〜名画「Sting」のテーマ「The Entertainer」、冒頭のみ「Say Say Say」のPVから頂きました。
posted by にゃー at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚市場豆知識・資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月09日

遠足〜真鶴魚市場

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昨日は(株)小田原魚市場は休みでしたので、朝、おもむろに覚めた目をこすりつつ、車を走らせ真鶴へとやって来た。
休日に来たことはあったが、水揚げ〜セリのやっている時間に来たのは初めて。狭いながらも岸壁に二艘の船が接岸し、水揚げを行っている様は、慌ただしく、忙しく動き回る男の姿はどこも同じだ。

20090708_manakama.jpg今朝の水揚げのメインはやはり「サバ」。朝から風も強く、網が締められるか心配だったが、問題はなかったようだが、いかんせん魚は少ないようで、他には「アカカマス(真鶴ではアブラカマスと呼んでいた・・・私は是非、マナカマと呼びたいが)」や「シイラ」、「イナダ」などが目立ったいました。

20090708_manasaba.jpg水揚げ量自体は、小田原に比べれば少ないが、「サバ」の大きいところはなかなか丸々としていて、こちらにはないサイズのように見えた。また「メジナ」などは磯に近い真鶴ならではの水揚げであろう。それぞれの特色のある魚を見ながら、朝6:30からセリが始まった。

20090708_manamake.jpg水曜日と言うことでやはり魚屋さんも少ないようだが、テンポ良く売り進んでゆく。セリがはじまってすぐ気がついたのだが、ここ真鶴魚市場は買受人(魚屋さんなど)が少ないこともあり、買受人ごとに「番号」は割り当てられておらず、昔ながらの屋号と符牒で値決めをするやり方でセリを進めいていた。この様なやり方は地方などの魚市場のテレビ映像などでは見たことがあったが、ここ真鶴でやっていたとは、驚きであった。ユニバーサル化の進む、現代においては貴重な光景と言えるだろう。
なかなか他の魚市場のセリのやり方を目の当たりにする機会は少なく、興味深く見学した。とても参考になったし、取り入れるところは取り入れてみようと思った。
ラベル:ネタ 遠足
posted by にゃー at 17:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 魚市場豆知識・資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

ハモっちゃいな!

20090627_hamo.jpg 今朝、江之浦の「江の安」定置で獲れた一本の「ハモ」。一本でも「ハモ」なわけだけれども、400グラムって最高のサイズ。湿気を含んだ空気を受けて、艶やかな魚体は金色の線を浮かび上がらせ、美しく弧を描いた。この「極上ハモ」がいくらになったか?・・・・

 7月の声が聞こえると関西人なら有無を言わさず食べたくなると言う盛りを迎える「ハモ」。
 あまり大きい魚は骨が太く、皮も厚くなり価値がガクンと落ちる。何たって500グラム凸凹くらいまでだって言うんだから極めつけ。こんなに若く華奢な「ハモ」にのみ魅力を感じる京の料理人をはじめとする日本人の味覚のなんと繊細な事か。「ウラジミール・ナボコフ」であったら日本人をして、彼らこそ「ハンバート」であると評したであろう。
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そこで登場するのが大陸生まれの「ハモ」ちゃんだ。
現在、日本国内で流通する「活ハモ」のほとんどは輸入品であると言われ、テレビなどで取り上げられる瀬戸内海の一本釣りなどで漁獲されたものは、本当のごく一部で、京都の高級料亭などでのみ食すことが出来る貴重品となっている。
輸入先はほとんどが「中国」で、一部「韓国」である。品物の評価としては「韓国」の方が良いとされ、脂乗り、骨の柔らかさなどを含めて日本産よりも質が良いとする人もいるほどだ。
一方、こちらの中国産であるが、価格も手ごろ、サイズも1キロ未満と来れば良品の条件を揃えており、品質的にも全く遜色はない。活魚のままストレートに空輸で日本国内へ流通するため活きも良い。旬に国境は関係ない。有るのは魚の良し悪しだけ。
そんな「良ハモ」が、冒頭の「極上ハモ」の1/5の価格で手にはいるってんだから、アナタ。使うしかないでしょ!今こそ、夏。
夏木マリ・・・とはH.I.Sのキャッチコピー。
それなら「ハモリ倶楽部」でも作ろうかな?

このハモを使えばどうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめばハモはなし
踏み出せばその一匹が金になり
その一円が足しになる
迷わず使えよ 使えばわかるさ。

ありがとー!
posted by にゃー at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚市場豆知識・資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月24日

マダイ・アオリイカ 好調

 現在、小田原周辺の「定置網」では、「マダイ」と「アオリイカ」が好調である。

200904_tai.jpg 天然の「マダイ」は「福浦」や「江之浦」の定置網に多く、3キロサイズから、500グラムくらいの小型まで、実にバラエティ豊か。のっこみのクライマックスを迎えて、まだ大型連休前までに増えそうである。相場も量の増加と共にお手頃価格になりつつあり、使いやすい中型サイズなら単価も張らずに春を満喫できます。
 透明感のある白身は艶やかで、潤いに満ち、上品な旨味にあふれている。虹色に煌めく刺身の断面からにじむ醤油と反発する脂とがほどよく混じり合えば、味覚の花はもう満開である。口の中は耽溺と陶酔で春咲小紅か赤道小町ドキッ!でFull Of Harmonyなのである。
 ということで、今の時期に「天然マダイ」を味わわないと言うことは、人生の喜びを一つ失うに等しいと言うことを忘れてはならない。

 「米神」や「石橋」の定置網では、むしろ「チダイ(ハナダイ)」の方が多く見られ、1キロに満たない小型の「チダイ」がまとまる姿が数多く目撃されている。「マダイ」に比べると単価的に安くなるが、これもこの時期を象徴する春らしい風景と言えるのである。200904_aori.jpg

 「アオリイカ」は「福浦」から伊豆方面にかけてジワジワと姿が見え始めた。産卵シーズンにはまだ少し早いが、これからますます沿岸に寄ってくる時期であるし、北上してくるだろう。
 こちらも2キロ超の大型から500グラム以下まで大小様々である。お客さんは小さめを好む人もいれば、肉厚の大型が絶対という人もおり、それぞれである。相場も一頃高めだったが、数が出てきて大分落ち着いてきた模様。身持ちも良く、量が多いときは冷凍保存も利く魚だけに、まとめ買いも視野に入れて、今後のメニューや取扱いの参考にしてみてはいかがだろうか?

 明日(25日)は「ぶらり途中下車の旅」をお忘れなく。日テレ系朝9:30〜放送です。小田原名物「アブラボーズ(オシツケ)」が紹介されますよ。
 最後に「アオリイカ」を釣ろうという人、今は「福浦」が濃いですよ。
posted by にゃー at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚市場豆知識・資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月30日

小田原活魚 冬の魚篇



 1月から3月までの冬期、地元の定置網・刺し網及び釣りなどの漁獲によって入荷した「地魚活魚」の情報です。年によって量の増減はありますが、概ね漁獲される魚種はカバーされていると考えられます。
 冬の「定置網」は基本的に魚が減り、水揚げもほとんど無い日もあるくらいです。そのお陰で丁寧に活魚を網からすくい上げることが出来、良質の活魚が入荷するのもこの時期の特徴と言えます。激減する「定置網」に対して、「刺し網」は「ヒラメ」を中心とした底モノの水揚げが最盛期を迎え、他にも「マトウダイ」や「アンコウ」、「ホウボウ」など時期を迎える高級魚が顔をそろえ、一年で最も賑やかな時期となります。

 とりあえず、もう明後日から4月。今年の「冬」は終ってしまいましたが、来年の定番や特売の参考資料として、メニューや食材の検討材料として、ご活用いただければ幸いに存じます。

 ちなみに、こっそりとBGMで使用したのは「スラムドッグ$ミリオネア」のサントラですが、本年度アカデミー受賞映画として来月公開予定で、フラッシュバックを多用した構成は賛否分かれますが、インド独特の雰囲気と時代背景、全篇通して満ちている人間愛と人生賛歌は観ていて気持ちよく、オススメできます。
posted by にゃー at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚市場豆知識・資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする