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2025年05月15日

魚市場のオリジナルチキン

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 7トン、小アジ 2.5トン、マルソウダ 2.8トン
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:マルソウダ 5.6トン、アジ 460キロ ほか
「原辰」定置:ヒラマサ 450キロ、アジ 350キロ、小アジ 200キロ
「江の安」定:アジ 200キロ、小アジ 180キロ ほか
「二宮」定置:小アジ 750キロ、アジ 510キロ、サバ 190キロ
「福浦」定置:小アジ 250キロ、ジンダ 70キロ ほか
「大磯」定置:アジ 200キロ、小アジ 280キロ、アカカマス 180キロ

東方面からは、
「江の島網」:サバ、ヒラマサ ほか

和歌山釣船 ・・・ 釣キハダ・キメジ 600キロ
佐島釣船 ・・・ 釣カツオ 700キロ

20250513.jpg今日の定置網は「アジ、サバ、ヒラマサ、カマス、マルソウダ」と、主要魚種5種が見事に勢揃い。
まるで海のパーティーバーレルのような布陣でした。
まず「アジ」は、言わばチキンでいうところの「ドラム」。王道の人気者で食べやすくジューシー。誰からも愛される存在です。
続く「サバ」は「ウイング(手羽)」。しっかりした身質と栄養価の高さが魅力で、まさに実力派サイドメンバー。
「ヒラマサ」はというと「リブ(あばら)」にあたるでしょうか。旨みの深さがあり、食べる人の記憶に残る部位。私は個人的にここが好き。
そして「カマス」は「サイ(腰肉)」。脂が乗っていて食べ応え抜群。これからの季節にどんどん存在感を増してくる、まさに旬の一角。
最後の「マルソウダ」は、控えめながら実力派の「キール(胸肉)」。あっさりとした味わいで、ダシとしても大活躍。縁の下の力持ちといったところです。
そんな事を夢想していた朝に、ふと目に入る見慣れない魚が・・・それは、沖からやってきた「カツオ」。
いつもの顔ぶれに加わる新入りは、市場の雰囲気を一変させる起爆剤。
魚種の多様化が進めば、定置網の未来にも新たな風が吹き込みそうです。
豊富な魚がずらりと並べば、場内の活気は増し、お客様の満足にもつながります。
明日もまた、海と魚と手を取り合って、私たちは美味しい海と向き合います。
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posted by にゃー at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月13日

魚市場ってサバサバしている

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 5.9トン、小アジ 1.3トン、マルソウダ 700キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:マルソウダ 1.8トン、アジ 1.1トン、イシダイ 130キロ、サバフグ 130キロ、スルメイカ 110キロ、ヒラマサ 100キロ
「原辰」定置:スルメイカ 110キロ ほか
「江の安」定:アジ 300キロ、チダイ 140キロ
「二宮」定置:小アジ 1.2トン、アジ 1.1トン、チダイ 130キロ
「福浦」定置:小アジ 950キロ、アジ 530キロ、スルメイカ 190キロ
「大磯」定置:小アジ 230キロ、アカカマス 190キロ、アジ 120キロ

東方面からは、
「江の島網」:サバ、キビナゴ ほか

伊豆方面からは、
「富戸定置」:マルソウダ 160キロ、小サバ 160キロ、アジ 120キロ

20250513.jpg「マルソウダ(ウズワ)」の水揚げ増加顕著、これは魚種構成の変化の予兆か?
一方で「アジ」は依然主力ながら、「小アジ」の占有率上昇傾向が際立つ。
また「小スルメイカ(ムギイカ)」の漁場が拡大中で、今後も安定供給に期待。
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posted by にゃー at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月12日

魚市場は令和の竜宮城

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 4.5トン、小アジ 800キロ、マルソウダ 750キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:アジ 6.8トン、小アジ 1.7トン
「原辰」定置:アジ 1.8トン ほか
「江の安」定:アジ 1.3トン ほか
「二宮」定置:小アジ 1.4トン、アジ 470キロ
「福浦」定置:スルメイカ 1.2トン、アオリイカ 190キロ
「大磯」定置:アカカマス 480キロ、アジ 360キロ、チダイ 210キロ、ヒラマサ 70キロ

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 1トン ほか
「江の島網」:クロダイ 190キロ、スズキ 190キロ

20250512.jpg「おい、もう行ったか?」
「いや、今は岩の定置が混んでるらしい・・」
そんな魚たちの会話が聞こえてきそうな、今朝の小田原漁港。
定置網に「小田原アジ」が行列を作って順番待ちしてる、って噂はまんざら冗談でもない。
なにせ今朝も各地の定置網で「アジ」は大漁だ。
「これ、いつまで続くの?」と誰もが気になるが、そんな時に思いあたるのがあの話題。
「黒潮大蛇行、終焉の兆し」
黒潮が離岸迷走することで発生していた魚の偏向もそろそろ終わるかもしれないと言うことだ。
つまり、この「アジ祭り」にも、いつか幕が下ろされるってこと。
と言っても、さっき漁師さんが「明日もまだ獲れそうだ」と笑ってたので、まだまだ幕を下ろすには早そうだが。
さて、「福浦」定置からは「イカづくし」。特に「ムギイカ」に関しては、今年は記録的。
一体「イカメシ」何人分の量なんだろう??
さらに東方面も「湘南乃海」の不調をよそに「湘南定置」は絶好調。
魚種が多く、サイズも立派で、毎日大漁という好漁続き。関係者いわく、「最近は魚より漁師のほうがバテ気味」とか。
いやはや、本当にありがたい悲鳴だ。
そんな中、落ち着かないのは人間だけじゃない。港に響くトラックの音、市場のざわめき、風に乗って届くあの香り・・・
それらを感じ取ると、そわそわと動き出す影ひとつ。
「そろそろ様子を見に行ってくるかにゃ〜」
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posted by にゃー at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月10日

魚市場に寂しいと言わせたい

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:休漁
「石橋」定置:アジ 2.2トン、小アジ 1.8トン、イシダイ 200キロ
「 岩 」定置:アジ 1.3トン ほか
「原辰」定置:アジ 310キロ ほか
「江の安」定:アジ 930キロ、小アジ 220キロ
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:ヒラマサ 410キロ、ワラサ 190キロ、チダイ 130キロ
「大磯」定置:小アジ 340キロ、アジ 220キロ、アカカマス 310キロ

東方面からは、
「江の島網」:クロダイ 410キロ ほか

今朝も漁港へと帰ってきた漁師たちは、確信歩きで市場を闊歩。
何を確信?
もちろん「小田原アジ」の大漁(ホームラン)だ。
本日も「石橋」定置を筆頭に、各地でアジ、アジ、小アジ、そしてアジ。
春先からその存在感を高めてきた「小田原アジ」は、いまや一振りで場内を沸かせる絶対的な4番バッター。
堂々と、水揚げの主役を張り続けています。
そして今年の「小田原アジ」は、ただ量が多いだけではありません。
サイズは総じて大型傾向。身が厚く、脂ものっていて、まさに「焼いて美味しい」タイプ。
20250510_trio.jpg噛むほどに旨味が染み出す、味の濃さと満足感が際立っています。
その実力の検証か、魚市場の一角では朝から炭火を見つめる人の姿も。
一枚の開かれたアジに込められた技と想いが、白い煙とともに立ちのぼり、やがて家庭の食卓へと届いていきます。
それはまるで、海から届けられるひとつの手紙だ。
「今日も、小田原の海と魚は元気です」と。
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posted by にゃー at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月09日

山が動いた魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 1.7トン、小アジ 140キロ、ブリ・ワラサ 280キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:アジ 2.1トン ほか
「原辰」定置:ジンダ 100キロ ほか
「江の安」定:アジ 560キロ ほか
「二宮」定置:アジ 300キロ ほか
「福浦」定置:アジ 130キロ、スルメイカ 170キロ、ジンダ 80キロ
「大磯」定置:小アジ 310キロ、アジ 120キロ

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 240キロ ほか
「江の島網」:サバ 180キロ、ジンダ 80キロ

伊豆方面からは、
「網代定置」:ヒラマサ 250キロ、アカカマス 220キロ

和歌山釣船 ・・・ 釣キハダ 470キロ

今朝も小田原の港は、「アジ一色」に染まりました。
王道にして不動の人気の「小田原アジ」は、まさに魚界の安定通貨。今日も元気に水揚げの中心に君臨しています。
20250509_16.jpg今朝の注目すべきは、ついに動き出した干物屋軍団。
お天道様が照れば「アジ」を干し、風が吹けば薫風が空に舞う。まさに令和の干物バブル到来の予感。加工ラインもフル稼働となれば、相場もじわりと熱気を帯びてくる?
ただし明朝は荒天予報。海の神様が少しだけお休みをくださるつもりなのか?水揚げの見通しは霧の中。
まさしく引き潮の引くは満ちくる明日あり. 心静かに時を待つべしと言うことか。市場関係者の目線はすでに週明けの海に向けられています。
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2025年05月08日

魚市場の豊饒時間

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:休漁
「石橋」定置:アジ 4.5トン、小アジ 1トン、チダイ 300キロ、カイワリ 190キロ、マルソウダ 160キロ
「 岩 」定置:アジ 2.4トン、ヒラマサ 480キロ、イシダイ 100キロ
「原辰」定置:アジ 320キロ ほか
「江の安」定:アジ 2トン ほか
「二宮」定置:小アジ 600キロ、チダイ 160キロ
「福浦」定置:スルメイカ 380キロ、トビウオ 140キロ
「大磯」定置:アジ 190キロ、アカカマス 170キロ、サバ 120キロ

東方面からは、
「大磯曳網」:アカカマス 140キロ ほか
「江の島網」:サバ 1トン ほか

「アジ」は引き続き大型中心で絶好調継続中。
そして何より目を引くのは、「福浦」の「スルメイカ」の異例な大漁。
指ほどの「小スルメ」、別名「ムギイカ」。初夏を前に、麦の穂が実る頃に獲れることからそう呼ばれますが、今年は異例の米不足を受け、かさ増し需要が影響している可能性も示唆される中、「ムギイカ」がここまでまとまるのは珍しいこと。このサイズは身も柔らかく、「イカ飯」、「煮物」、「揚げ物」と重宝される大活躍の予感しかありません。
20250508_ika.jpg丘では麦の穂が垂れ、海では「ムギイカ」が群れをなす。
自然のめぐりとともに生まれるこの季節ならではの恵みは、毎年のことのようでいて、同じ年はひとつとしてありません。
海の中で生まれ育ち、漁師の網にかかり、港に水揚げされ、そして誰かの台所へ届く・・・。
一匹の魚の背後には、数えきれない営みが息づいています。それが日常であるということの、なんとありがたいことか。
今日も小田原の海は、人々の食卓に、小さな幸せを運んでくれています。
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2025年05月07日

アダンソンハエトリ魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 4.6トン、ブリ・ワラサ 1.8トン、マルソウダ 500キロ、ヒラマサ 160キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:アジ 10トン、マルソウダ 170キロ、ヒラマサ 100キロ
「原辰」定置:アジ 2トン、ブリ・ワラサ 130キロ
「江の安」定:アジ 2.7トン ほか
「二宮」定置:小アジ 820キロ、アジ 300キロ、イシダイ 130キロ、チダイ 100キロ
「福浦」定置:小サバ 270キロ、トビウオ 240キロ、スルメイカ 190キロ、サバ 150キロ、シイラ 130キロ、ジンダ 100キロ、アオリイカ 90キロ
「大磯」定置:アジ 180キロ、アカカマス 80キロ

東方面からは、
「江の島網」:小サバ 3トン、サバ 1トン

休み明けとなった今朝の小田原漁港は、四日分の魚であふれ、朝から大きな活気に包まれていました。威勢の良い掛け声、新鮮な地魚の山、仲買人たちの熱気と汗・・・そこに垣間見えたのはまさに「生きた経済」でした。
日本の米に限らず、世界的な食料価格の高騰と海洋資源の持続可能性が叫ばれている中、地元で獲れた新鮮な魚介類が安定して供給されることの重要性は、ますます高まっています。小田原漁港のような地域に根差した漁業の活性化は、フードマイレージの削減や環境負荷の軽減にもつながる重要な取り組みです。特に「アジ」や「サバ」といった大衆魚の安定供給は、肉や野菜と並び、魚料理が「家計に優しい選択肢」として再認識される良い契機となるはずです。
また、春先から安定して獲れ続けている「ブリ」や「ヒラマサ」といった魚種は、近年注目されている養殖魚とも競合する天然魚であり、天然の魚が豊富に獲れるという事実は、私たち消費者に多様な食の選択肢を提供し、食文化の豊かさを保つうえでも非常に意義深いことと言えるでしょう。当たり前に感じていたことが、どれほど貴重なことであるか。
20250507_sakana.jpg休み明けとなった今朝の小田原漁港は、四日分の魚であふれ、朝から大きな活気に包まれていました。威勢の良い掛け声、新鮮な地魚の山、仲買人たちの熱気と汗・・・そこに垣間見えたのはまさに「生きた経済」でした。
この豊かな営みの根底には、相模湾の恵みとそれを受け継ぎ、育ててきた漁師たちの知恵と努力があります。そして何より、それを支える自然の力を私たちは忘れてはなりません。
今日も小田原の魚たちが多くの食卓に届き、人々に笑顔と満足をもたらしてくれることでしょう。
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2025年05月03日

魚市場ブルーの探索

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マルソウダ 1トン、ワラサ 560キロ
「石橋」定置:アジ 700キロ、ワラサ 490キロ、イシダイ 250キロ
「 岩 」定置:マルソウダ 1.4トン、イシダイ 240キロ
「原辰」定置:マルソウダ 100キロ、ワラサ 90キロ、ヒラマサ 70キロ
「江の安」定:ワラサ 170キロ ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:メジナ 390キロ、アカカマス 130キロ

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 110キロ ほか
「江の島網」:サバ 350キロ ほか

深夜、漆黒の海が広がる中、波が岸壁を洗う音が響いていた。
昨日は大雨。雷鳴が轟き、風が吹き荒び、波が立った。
日が変わっても網を出せずに休漁を決めた漁場も散見され、市場としては痛い影響が残った。
そんな中、意地を見せてくれたのは地元の定置網「米神」と「石橋」の両巨頭である。
大型の「小田原アジ」に「ブリ・ワラサ」、そして「イシダイ」と堂々たる品揃え。
特に石橋の「アジ」は、買受人が当然の様に人だかりを作った。地元は春祭りのスタートで人が動いており、魚を欲しがる人で溢れている。それが漁師町というものだ。魚がなけりゃ、祭りが締まらない。
一方で、このところ安定した水揚げで存在感を見せている「大磯(湘南定置)」が、渾身の「ダブルヘッダー」で昼網「メジナ」、さらに朝網で「アカカマス」を大量に水揚げてきた。これには市場の関係者誰もが「やってくれたな」とその気合に舌を巻いた。
それでも全体的に地魚は減少傾向、結果的に市場の相場は軒並み上昇気配。20250503_poster.jpg天候と水揚げ量に左右されるこの世界では、それもまた自然の摂理。
「そろそろ、目利きの腕だけじゃ追いつかない時代が来るかもしれないな」
呟いた声の先には、しんとした港町に明け切った朝のさわやかな青空が広がっていた。
水揚げが減ったとしても、地魚を追う人の熱は、まだまだ冷める事はない。
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posted by にゃー at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする