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2025年06月16日

魚市場が追求する真善美

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 5.1トン、小アジ 2.7トン、ワカシ混 2.1トン、サバ 150キロ、サバフグ 150キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:アジ 1.4トン、小アジ 1トン、小サバ 130キロ、サバ 100キロ、スルメイカ 70キロ
「原辰」定置:ワカシ 740キロ、小アジ 100キロ、ジンダ 70キロ
「江の安」定:小アジ 940キロ、アジ 320キロ
「二宮」定置:小アジ 1.7トン、サバ 340キロ、アジ 250キロ、ワカシ 240キロ、小サバ 110キロ
「福浦」定置:サバ 230キロ、小サバ 200キロ、サバ 170キロ、シイラ 150キロ
「大磯」定置:サバ 190キロ、アカカマス 180キロ

東方面からは、
「平塚定置」:アカカマス、アジ ほか
「江の島網」:シイラ 100キロ ほか

今朝も「小田原アジ」は、安定の極みであった。魚体は丸みを帯び、目は澄み、鱗の銀色が朝日を弾く。その姿こそ、魚市場における「真」なる価値だ。産地の名を隠してもなお評価されるのが、この小田原の魚。どこに出しても恥ずかしくない、それが「真のマアジ」である。
そして「善きもの」とは、ただ新鮮であればいいという話ではない。毎朝、漁師が漁に出て、仲買が目利きを働かせ、消費者が笑顔で買い求めるまでの一連の流れが、善き循環をつくるのである。今日の安定した水揚げは、その流れを確かに支えている。これにより魚市場は潤い、食卓には笑顔が届く。この一尾が「善」でなくて、何が善か。
20250616_sumiyakey.jpg「美」とは、見るものの美しさだけにあらず。焼いて良し、生で良し、揚げて良し。そんな多様性こそ「小田原アジ」の真骨頂。人々が「実物資産」に駆け込む今、「アジ」という地魚は「本物の資産」でありながら、庶民の味方である。しかも食べて美味い。食べられる資産と言われる所以だ。これを「美」と呼ばずして、何を美というのだろう。
控えめに言って、小田原魚市場は「マアジ」で出来ている。
その真実性、倫理性、味覚的価値。この三つがバランスよくそろう場所は、現代においてそう多くない。
金が値上がりしようとも、備蓄米が出回らなくとも、ここには日々、「小田原アジ」という「確かな価値」が泳いでいる。
これこそが、我々が今いちど見直すべき「食と暮らしの真理」なのである。
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posted by にゃー at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月14日

スタミナ回復魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:休漁
「石橋」定置:アジ 1.3トン、小アジ 1.7トン、ワカシ混 400キロ
「 岩 」定置:アジ 530キロ、小アジ 750キロ、スルメイカ 240キロ、ハマフエフキ 80キロ
「原辰」定置:小イワシ混 1.4トン、アジ・小アジ 170キロ
「江の安」定:アジ 260キロ、小アジ 280キロ ほか
「二宮」定置:マイワシ 780キロ、アジ・小アジ 440キロ、サバ 200キロ
「福浦」定置:ワラサ 5.9トン、マダイ 110キロ
「大磯」定置:アカカマス 1.6トン ほか

東方面からは、
「江の島網」:ワラサ、アジ ほか

伊豆方面からは、
「富戸釣船」:釣メジ、釣キメジ 100キロ ほか

佐島釣船 ・・・ 釣カツオ 1.2トン

20250614_cabs.jpg今朝の市場は、まさに活気漲る「買い得市」。
魚種のバリエーションこそ絞られ気味ですが、その分、一尾一尾が粒ぞろい。
主役になりうる素材が揃い踏みで、魚市場としては上々のコンディション。
中でも目を引いたのは、「福浦」での「ワラサ」大漁だ。連日の好調は、漁業者にとっても心強いニュースで、何より海の状態がご機嫌である証。まさに自然と呼吸が合った、理想的なリズムと言うところ。
また「アジ」の好調も引き続いており、今日はややサイズ感のあるものが中心で、刺身よし、塩焼きよし、揚げ物でもイケちゃう万能ぶり。一尾あれば、どんな食卓にも夏の風が吹き込むこと請け合い。
そして、この季節の定番「湘南の得意技」が炸裂したのが「アカカマス(ネイラカマス)」の大漁。地元・大磯が誇る定置網の底力を感じさせる堂々たる二便配送で、これぞ顔役といった風格です。
さらには、沖から届いた釣りの「カツオ」も絶好調。
今がまさに旬とは疑いなしで、日に日に脂がのってきており、連日の入船が続いているあたり、これはもう注目銘柄と言っても差し支えないでしょう。
全体を見渡すと、今日は「質」と「値ごろ感」が手を取り合った、実にバランスのいい一日。しばらくは、こんなお買い得市が続きそうです。
梅雨空の下で気持ちが晴れにくいこの季節、せめて食卓では海の恵みをたっぷり味わって、ひと足早い夏の気配を感じてみてはいかがでしょうか。
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posted by にゃー at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イソカニダマシ

2025_damashi.jpg
魚市場に現れた奇妙な詐欺師?
「イソカニダマシ」にご用心!

今朝の小田原魚市場に、見慣れない「顔」が姿を見せ、一部のベテランも「初めて見たなあ」と首をひねっていました。

一見するとカニそっくり。
横に歩き、カニのような甲羅を持ち、何よりもそのアンバランスなほど太く、異様に見えるハサミに目を奪われます。

しかし、この見た目に騙されてはいけません。
カニのようでカニでない、ヤドカリには見えないが実はヤドカリの仲間という、まさに「化かし」の名手。

その正体は、ヤドカリの仲間に分類される「異尾類」の生き物です。
大きく見えるハサミに反して、小さすぎて「食べられない」
そう、見た目と中身が大きく異なるのです。

さらに、その脚は前後にも器用に動くことができ、海岸を行き交う姿はまさに詐欺師のごとく巧み。
決して本物のカニではありませんから、もし市場で見かけても「騙されないで」と声を大にして言いたくなります。
市場でイソカニダマシの見た目に騙されないように、日常生活でも「おかしいな」と感じたら、まずは立ち止まってください。

「もしもし、俺だよ、俺!」 → 慌てて返事せず、一旦電話を切って、本物の家族に電話をかけ直して確認しましょう。
「急いでお金が必要なんだ!」 → どんなに切羽詰まった状況を装っても、すぐに振り込んだり、現金を渡したりしないでください。必ず誰かに相談を。
「あなたの個人情報が漏洩しています」 → 不審なSMSやメールのリンクは、絶対にクリックしないでください。
魚市場で目利きを磨き、どんな魚にも騙されない人だからこそ、見慣れない「詐欺」にも冷静に対処できるはずです。不審な電話やメール、訪問者にはくれぐれもご注意を。何か異変を感じたら、すぐに警察相談専用電話「#9110」や家族に相談してください。

イソカニダマシが私たちに教えてくれたように、見た目や言葉に惑わされず、本質を見抜く力が、現代社会でも魚市場でも重要です。
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posted by にゃー at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月13日

魚市場に集うアミーゴたち

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マイワシ 8トン、小アジ 1.3トン、マルソウダ他 700キロ、サバ 310キロ、サバフグ 180キロ、アジ 170キロ、チダイ 170キロ
「石橋」定置:マイワシ 1トン、ワカシ混 1トン、小アジ 330キロ、小サバ 100キロ
「 岩 」定置:小イワシ混 1.3トン、サバ 210キロ、シイラ 130キロ
「原辰」定置:マイワシ 130キロ、サバ 100キロ
「江の安」定:小イワシ混 400キロ、アジ 110キロ、マイワシ 100キロ、チダイ 90キロ
「二宮」定置:小アジ 2.1トン、アジ 200キロ、サバ 150キロ
「福浦」定置:ワラサ 4トン ほか
「大磯」定置:アカカマス 500キロ、サバ 260キロ、小サバ 180キロ

東方面からは、
「江の島網」:サバ 230キロ、ワラサ 100キロ

鴨川釣船 ・・・ 釣カツオ 1.8トン


「戦争が始まった」と報じるニュースがまた一面を飾り、こんな極東の暮らしにもじわりと影を落とす中、こんな日はせめてジョン・レノンの「イマジン」が聴きたくなるもの。
♪想像してごらん。「イワシ」に国境なんてないさ・・なんて。
そんな心情に呼応するように、今日の小田原では「マイワシ(ヒラゴイワシ)」がどっと上がりました。小さな魚の群れる姿は、どこか国境のない海の希望に映ります。
20250613_photo.jpgそして、いよいよ襲来しました「福浦」の「ワラサ」。この強烈な存在感。まるで来週の熱波襲来を予報するかのボリューム感。それならと今のうちからファイト一発、忘れちゃならない海のスタミナ源「カツオ」も、大漁で応え、併せて週末の食卓を賑わせてくれそうです。
他にも多国籍の魚たちで溢れる魚市場を目の前にすると「お米配り」や「お金配り」では足りないものが見えてきます。
おかずがなけりゃ始まらないんですよね。心満たす食卓は、魚の力なしには成り立たない。
ビーチボーイズが唄った「サーフィンUSA」のように、海があれば6月が待ちきれない、夏の間はサーフィンでおでかけだ。そんな当たり前な平和が、今日もこの小田原魚市場にはあるのです。
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posted by にゃー at 20:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月12日

ホウキハタ

2025_nimbus2000.jpg
魔法の世界の
競技用箒といえば、
「ニンバス2000」

箒に乗ってやって来た
ちょっとチャームな女の子といえば、
「魔法使いサリー」

そしてかつて、
小笠原からよく届いた
謎の魚といえば・・・
「ハロー」

フタを開けると現れたのは、
「なんで“こんにちは”やねん!」
とツッコミたくなるその魚体。

輝く金色をベースに、
力強く弧を描く鮮やかなライン。

どこか南の海のアクセントをまとった、
中型サイズのハタの仲間です。

その名は 「ホウキハタ」。

その模様が
ホウキで掃いた様に見えるから
名前が付いたとか、
嘘か本当かわからない、
微妙さが憎い。

小田原では、
たまに刺し網で
顔を出す程度の出現率。

スーパーレアとまでは言いませんが、
「おっ、今日は当たりかも?」と
ちょっと気分が上がるタイプのサプライズ枠。

時折、その斜めに入った太いラインに
「クエ!?」と心がざわつくこともしばしば。

「ホウキハタ」のくせに、
やけに堂々とした存在感を放ってきます。

ちなみに、色味や模様が
イヤゴハタ」に
似ていると言われますが、

「イヤゴ」の方は出現率がさらにレア。

なので、
見かけたらとりあえず「ホウキハタ」
もし間違ってたとしても、
それはそれで話のネタになります。

それにしても
もしもこれが、毎日毎日
コンスタントに水揚げされるようになったら?

こりゃもう驚きの連続
「びっくりびっくり BIN!BIN!」ですよ。

いつか「ホウキハタ」が、
ホウキに乗って魚市場に舞い降りてきたら
「こんにちは(ハロー)」と挨拶してみたいよね
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posted by にゃー at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

魚市場は背脂チャッチャ系

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アカカマス 2.5トン、ワカシ混 2.4トン、アジ 610キロ、小アジ 240キロ、小サバ 200キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:スルメイカ 940キロ、アジ・小アジ 630キロ、小サバ 340キロ、シイラ 170キロ
「原辰」定置:小アジ 310キロ、ジンダ 160キロ、小サバ 100キロ
「江の安」定:アジ・小アジ 450キロ ほか
「二宮」定置:小アジ 520キロ、サバ 370キロ、アジ 270キロ、サバッ子混 240キロ
「福浦」定置:アジ 220キロ、シイラ 160キロ
「大磯」定置:小サバ 840キロ、サバ 320キロ、小スルメイカ 200キロ、アカカマス 190キロ、小アジ 100キロ

東方面からは、
「江の島網」:サバ 90キロ、アジ 70キロ

伊豆方面からは、
「網代定置」:アジ 400キロ、スルメイカ 90キロ
「富戸定置」:イサキ 190キロ ほか

小田原釣船 ・・・ 釣クロシビカマス 130キロ

雨の気配を感じるこの季節。
今朝の魚市場では、そんな曇りがちな空模様とは裏腹に、魚たちの存在感がくっきりと際立っていました。
まず目を引いたのは「アカカマス(ネイラカマス)」。
一尾200グラム級のヘビー級揃いで、噛めばじゅわっと広がる脂と、皮目の香ばしさが魅力の「本物のカマス」。食べなくてもわかるその違い。
「スルメイカ」も今週も着実にサイズアップ。まさに“週に週に”成長中といった趣。
一方で、地味ながらも強いのが「アジ」&「小アジ」の軍団。
コンスタントな水揚げは、もはや市場の屋台骨を支える安定株。
サイズはゆっくりと“月に月に”と成長中。
そしてこの季節の「イサキ」は何といっても脂。金色に輝く脂がしたたり落ちるのが見えるよう。皮を炙れば、そこはもうご馳走の世界。まるっと太って、夏を目前にしてこんがりと海岸の視線を釘付けにする風格を漂わせています。
そして釣り物では、地元注目の「クロシビカマス(スミヤキ)」が大漁。
顔はどう猛ながら、脂を持ちつつ身質は上品、刺身でも焼きでも映える地元ならではの逸品が揃いました。
今日の市場は、うまい魚がうまいこと揃ったもんだ。
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posted by にゃー at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月10日

まるごと魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:小アジ 1.6トン、サバッ子混 1.4トン、マルソウダ 400キロ、アジ 360キロ、チダイ 260キロ、サバフグ 150キロ、サバ 100キロ
「石橋」定置:アジ・小アジ 430キロ、チダイ 100キロ、マルソウダ 100キロ
「 岩 」定置:マルソウダ 1.2トン、ワカシ 660キロ、アジ 100キロ
「原辰」定置:ジンダ 130キロ、アジ 110キロ、サバ 80キロ
「江の安」定:マルソウダ 120キロ、アジ 50キロ
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:サバッ子混 1.1トン、サバ 350キロ、シイラ 150キロ、スルメイカ 80キロ
「大磯」定置:サバ、小アジ ほか

東方面からは、
「江の島網」:小サバ 1トン、サバ 240キロ、小アジ 120キロ、シイラ 120キロ

伊豆方面からは、
「網代定置」:アカカマス 580キロ、スルメイカ 250キロ、シイラ 130キロ
「川奈定置」:アオリイカ 100キロ、イサキ 150キロ
「富戸定置」:メジナ 110キロ、ワラサ 60キロ

20250610_gaki.jpg本日は朝からの雨模様にもかかわらず、場内は豊富な魚で活気に満ち溢れました。
関東地方の梅雨入りという中、今朝は安定した「小アジ」の豊漁と突発的な「サバッ子」の群れが主役で、昨日の主役だった「スルメイカ」は激減し、日々の漁の移ろいの早さを実感させられました。
そして伊豆方面からは「アカカマス」が大量入荷し、初夏らしさを演出。同じく夏らしさを感じさせるのが、今年は広範囲で見られる「シイラ」や「ワカシ(ブリの若魚)」の姿や、早くも顔を見せた「マツダイ」、「メイチダイ」といった夏が旬の魚たちです。これらは黒潮の流入に伴う相模湾の活性化を示唆しており、早くも夏の海の様相を呈していると言えそうです。
6月も早三分の一が過ぎ、本格的な夏を迎えるにあたり、小田原の海がどのような顔を見せてくれるのか、今後の漁模様に注目が集まります。
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posted by にゃー at 16:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月09日

魚市場はサギグループの拠点

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:小アジ 950キロ、アジ 330キロ、マルソウダ 200キロ、チダイ 170キロ、サバ 150キロ、サバフグ 100キロ
「石橋」定置:小アジ 300キロ ほか
「 岩 」定置:マルソウダ 730キロ、アジ・小アジ 300キロ、スルメイカ 110キロ
「原辰」定置:小アジ 160キロ、スルメイカ 170キロ、ジンダ 140キロ
「江の安」定:小アジ 300キロ、アジ 120キロ、スルメイカ 80キロ
「二宮」定置:アジ 320キロ、サバ 250キロ、小アジ 230キロ
「福浦」定置:サバ 1.1トン、小サバ 390キロ
「大磯」定置:サバ 540キロ、小アジ 370キロ、小サバ 180キロ、アジ 160キロ

東方面からは、
「平塚定置」:小サバ 190キロ、アジ・小アジ 220キロ
「江の島網」:サバ 190キロ、スルメイカ 80キロ

伊豆方面からは、
「網代定置」:スルメイカ 320キロ、小アジ 270キロ
「南伊豆釣」:釣キンメダイ 300キロ

三崎釣船 ・・・ 釣スマ 140キロ ほか

今朝の小田原魚市場は、まさに舞台。
役者たる競り人や仲買人たちが、それぞれの思惑を胸に、静かでありながらも熱い攻防を繰り広げていました。
水揚げされた魚たちを前に、言葉巧みに相手の腹を探り、自分の狙いは巧みに隠す。
良い魚でも「まあまあだな」とつぶやき、実は売りたい魚でも「今日はやめとけ」と囁く−−化かし合い、読み合いの丁々発止が、ここ魚市場の日常です。「正直な商売人なんていないんじゃないか」と思えるような、そんな場所だからこそ、本物の面白さがあるのです。
とはいえ、これだけ魚が並んだ今朝の魚市場は、全体的にはやや買い気配が薄かったように感じられました。
20250609_saggy.jpg魚が多かったからか、それとも梅雨時特有の空気感なのか。
「ま、6月らしいといえば、そうなんですけどね」
この一言に、場の空気感が凝縮されています。果たしてこれも本当なのか?
魚の種類や量、季節のサイクル、買い手の心理が複雑に絡み合い、日々異なる「舞台」が立ち上がる。今日どんな値がつこうと、明日はまた違う展開が待っている。
稽古不足を、競りは待たない。競りはいつでも、初舞台〜♪
この予測不能な面白さこそ、魚市場という劇場が、人を惹きつけてやまない理由なのかもしれません。
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posted by にゃー at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする