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2025年09月29日

魚市場はちゃんこ鍋

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:ヤマトカマス 6.4トン、マゴサバ 1.2トン、アジ 130キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:ヤマトカマス 1.3トン、マゴサバ 360キロ、キハダ 220キロ、ウルメイワシ 80キロ
「原辰」定置:ヤマトカマス 1.4トン、マゴサバ 120キロ
「江の安」定:ヤマトカマス 1.1トン、カツオ 80キロ
「二宮」定置:小イサキ 1.6トン、アジ・小アジ 690キロ、イサキ 100キロ
「福浦」定置:マゴサバ 770キロ、小アジ 270キロ、ウルメイワシ 90キロ
「大磯」定置:ヤマトカマス 400キロ、アジ 280キロ

東方面からは、
「江の島網」:小サバ 1.2トン、イナダ 240キロ、サバ 200キロ、シイラ 190キロ、ショウゴ 160キロ、ジンダ 130キロ

伊豆方面からは、
「富戸定置」:カンパチ・ショウゴ 110キロ ほか

「ヤマトカマス(ミズカマス)」出てきたな・・・。
水揚げ量が桁違いになってくれば、山が動くのも時間の問題。
水揚げの動向は不透明な昨今。かつて「掛布は初球を見逃す」と言ったものだが、今や「筒香は初球で強振」が基本。
旬の魚は出始めが勝負なのだ。
脇を固める地魚も増えて、選択肢もバランス良く、今朝は魅力ある水揚げが集まった。
秋の本格化に比例して、魚市場という鍋は、どんどん熱くなっていくことだろう。
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2025年09月27日

コスモポリタン魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:ヤマトカマス 1.5トン、マゴサバ 1.2トン、チダイ 130キロ、アジ 90キロ
「石橋」定置:マルソウダ混 750キロ、ヤマトカマス 220キロ、マゴサバ 100キロ
「 岩 」定置:オアカムロ 2.2トン、ヤマトカマス 1.1トン
「原辰」定置:ヤマトカマス 290キロ、マゴサバ 280キロ、ヘダイ 160キロ
「江の安」定:ヤマトカマス 200キロ、マゴサバ 160キロ
「二宮」定置:小ムツ、ヤマトカマス ほか
「福浦」定置:マゴサバ 1.1トン、シイラ 310キロ、小アジ 140キロ
「大磯」定置:ショウゴ 220キロ、アジ・小アジ 110キロ

東方面からは、
「江の島網」:マダイ 100キロ、チダイ 80キロ

佐島釣船 ・・・ 釣カツオ 730キロ

漁港の朝は、まるで国際線ロビーさながら。
小田原沿岸からは「ミズカマス(ヤマトカマス)」や「ハナダイ(チダイ)」、岩の定置からは「オアカ(オアカムロ)」と、
次々と入港する国際便のように、多種多様な魚が集結した。
福浦からは南国からのゲスト、名残の「シイラ」の姿。湘南方面からは「カンパチ(ショウゴ)」が顔を出し、江ノ島から「マダイ」「チダイ」と、気品あるヨーロピアンな魚たちが参戦。さらに佐島の釣船が「カツオ」を届けてくれて、まるで太平洋横断航路が到着したかのよう。
庶民派の顔ぶれが市場を支える一方で、遠征組や季節のスターが彩りを添える多様性の中に調和があり、バランスを整えている。
言うなれば今朝の魚市場は「和」「洋」「南国」の魚たちが交わる交差点。
一皿の定食から宴会料理、果ては称賛コメントまで、どんなリクエストにも応えられる、そんな万能都市・小田原を象徴する朝となった。
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posted by にゃー at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月26日

魚市場で密会する魚たち

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マゴサバ 1.7トン、ヤマトカマス 160キロ、オアカムロ 80キロ
「石橋」定置:マゴサバ 500キロ、ヤマトカマス 440キロ
「 岩 」定置:マゴサバ 700キロ、ヘダイ 450キロ、イサキ 160キロ、ヤマトカマス 100キロ
「原辰」定置:マゴサバ 460キロ、ヤマトカマス 120キロ
「江の安」定:マゴサバ 130キロ、ヘダイ 110キロ
「二宮」定置:小イサキ混 1.5トン、ジンダ 240キロ、イサキ 100キロ、チダイ 100キロ
「福浦」定置:ブリ・ワラサ 6.2トン ほか
「大磯」定置:小アジ・ジンダ 150キロ ほか

東方面からは、
「江の島網」:ジンダ 250キロ ほか

20250926_zoo.jpgあなた〜
今日は「ブリ・ワラサ」にする?
「ヘダイ」にする?
それとも「マゴサバ」にする〜?
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posted by にゃー at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月25日

魚市場でブリーがライバル

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マゴサバ 1トン、ヤマトカマス 900キロ
「石橋」定置:クロマグロ 1本、ヤマトカマス 580キロ、小イサキ混 500キロ、マゴサバ 100キロ
「 岩 」定置:マゴサバ 6.3トン、ヤマトカマス 180キロ、ウルメイワシ 140キロ、キハダ・キメジ 120キロ
「原辰」定置:マゴサバ 440キロ、ヤマトカマス 290キロ
「江の安」定:マゴサバ 1.3トン ほか
「二宮」定置:アジ・小アジ 120キロ、小ムツ 120キロ
「福浦」定置:ブリ・ワラサ 8.7トン ほか
「大磯」定置:ショウゴ、イサキ ほか

東方面からは、
「江の島網」:ジンダ 350キロ、ショウゴ 150キロ

伊豆方面からは、
「富戸定置」:イサキ、ショウゴ ほか
「網代定置」:キハダ 130キロ、ウルメイワシ 90キロ

相変わらず絶好調の福浦の「ブリ・ワラサ」軍団。万博もかくやと言わんばかりの大盛況で、まだまだ獲りきらないってんだから、恐れ入る。
それに挑むは「クロマグロ」と「キハダ」のマグロ軍団。さらに再び勢力を増してきた”狼なんか怖くない”「マコサバ」軍団、そして増量待ったなしで旬の盛期を迎えつつある「ヤマトカマス(ミズカマス)」軍団も加わり、「小イサキ」や「ウルメイワシ」などの小勢を含めれば、まさに群雄割拠の戦国時代である。
この先の戦の展開は、もはや武力だけでは決まらない。
まず、海の戦は兵糧が鍵を握る。この時期、沖合の暖流と沿岸の寒流が入り混じる潮目に、各軍団の兵糧(プランクトンや小魚)が豊富に供給される。この資源をいかに効率よく手中に収めるかが、勢力拡大の第一歩となる。「ワラサ」軍団の猛攻は、豊富な兵糧に支えられているからに他ならない。
次に、情報戦である。どの軍団がどの海域に、どれほどの規模で潜んでいるか。
漁師という名の諜報員たちが、日々の経験と勘、そして最新の魚群探知機を駆使して、その動向を探り合う。情報を持つ者だけが、勝利の女神に微笑まれるのだ。
そして、最も重要なのは外交だろう。各軍団が互いの縄張りを尊重し、争いを避けることで「大相模湾共栄圏」の完成も夢ではないかもしれない。
しかし、魚たちはそんな理屈を理解しない。目の前のエサを追いかけ、ただひたすらに本能の赴くままに進軍するだろう。
彼らの勝敗を決めるのは、人間の都合でも、魚たちの本能でもない。この戦国時代の終わりは、いつだって、食卓を囲む人々の笑顔と共にやってくるはずだ。
つまり、どの軍団が勝とうが、食卓を囲む人々が一番美味しい思いをすることになるのだ。
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2025年09月24日

ブリーバンバン魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マゴサバ混 1.4トン、ヤマトカマス 1トン、ヘダイ 470キロ
「石橋」定置:マゴサバ混 1トン、ヤマトカマス 400キロ、ヘダイ 330キロ、ショウゴ 70キロ
「 岩 」定置:休漁
「原辰」定置:休漁
「江の安」定:ヘダイ 140キロ、小チダイ 120キロ
「二宮」定置:小アジ 420キロ、小イサキ 340キロ、サバ 100キロ、マゴサバ 160キロ、アジ 80キロ
「福浦」定置:ブリ・ワラサ 9.2トン ほか
「大磯」定置:ヤマトカマス 150キロ、ジンダ 120キロ

東方面からは、
「江の島網」:ジンダ 160キロ、ヤマトカマス 120キロ

20250924_hede.jpg今朝はカツオがほぼ姿を消し、代わって顔を出したのは「シロダイ」こと「ヘダイ」の大漁、そして「ブリ」と「ワラサ」がこんにちは。
曰く「白いブリンコ」の朝となった。
まずは沿岸定置で大きく育った「ヘダイ」が水揚げされ並ぶたび、魚市場には歓喜の声がわき上がる。肉厚で大ぶりの身は、刺身に塩焼きにと秋の食卓を彩る逸品。秋の味覚「サンマ」と並んで、いま買わない手はない旬の魚のひとつである。
20250924_buri.jpgそして、今日の主役はやはり「ブリ・ワラサ」。福浦の定置網で圧巻の9トン超え。
ぶりぶり、ばりばり、バンバンと並べられる魚体に、魚市場の一角は一気に「ブリ」一色となった。
さらに久しぶりにまとまりを見せた小型の「チダイ」、その名も「チコダイ」も水揚げされ、まさに「いいちこ」を思わせる朝の余韻。
大分麦焼酎の香りを彷彿とさせるような、切なくもほろ苦い魚市場の朝であった。
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2025年09月22日

魚市場は給水所だった

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:カツオ 710キロ、イワシ混 500キロ、マゴサバ 450キロ、アジ 190キロ、ヤマトカマス 170キロ
「石橋」定置:イワシ混 2.6トン、ヤマトカマス 350キロ、カツオ 180キロ
「 岩 」定置:マゴサバ 1.1トン、カツオ 400キロ、ヤマトカマス 210キロ、ジンダ 150キロ、アジ 100キロ
「原辰」定置:カツオ 180キロ、マゴサバ 160キロ、アジ・小アジ 100キロ
「江の安」定:カツオ 240キロ ほか
「二宮」定置:アジ・小アジ 200キロ ほか
「福浦」定置:サゴシ 1.7トン、シイラ 310キロ、マゴサバ 160キロ
「大磯」定置:カツオ 390キロ、小アジ 210キロ

東方面からは、
「江の島網」:ショウゴ 500キロ ほか

伊豆方面からは、
「網代定置」:ヘダイ 330キロ
「富戸定置」:トビウオ、小アジ ほか

今朝の小田原沿岸の定置網は、どこもかしこも 「カツオ」「カツオ」「カツオ」。
いずれも1キロ前後と小ぶりながら、この群れの大きさの「小ガツオ」が相模湾に流れ込んで来るのは大変珍しいことだ。
今年は春先から大型の「カツオ」が伊豆諸島周辺で目立っていたが、その子世代が親を追うように北上してきたのだろう。
とはいえ、本来ならもう少し北で餌を蓄えて「戻り鰹」として南下するはずが、まだ育ち切らないうちに相模湾に迷い込んだのか、それとも秋の涼しさに銚子沖で折り返してきたか・・・。結果として、本格的な「戻り鰹」の到来は、あっても数か月遅れとなりそうだ。
一方で、秋の兆しを告げる地魚も顔を見せている。「シロダイ(ヘダイ)」、「ショウゴ(カンパチの幼魚)」、「ネイラカマス(アカカマス)」など。だが、一部の群れのサイズはまだまだ小ぶり。資源量は見えるが魚の成長は遅れ気味で、海の餌不足を疑いたくなるところだ。
それでも、食卓を彩る分には十分な量が確保されている。しかし、資源の持続性という大きな課題は依然として残っており、海と人間とが共存できる未来を描くためには、大漁の喜びの裏で改めて「持続可能な漁業」という道のりの長さを思い知らされる朝となった。
小耳に挟んだところでは、米神で獲れた「マゴサバ」や「アジ」の体内には「サクラエビ」が入っているとのことで、涼しさと共に「サクラエビ」の群れも接近していることがうかがえるが、その姿は未だ確認できていない。
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posted by にゃー at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月20日

時には魚の無い魚市場の様に

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マゴサバ混 700キロ、ヤマトカマス 420キロ、アジ 340キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:マゴサバ混 480キロ、ウルメイワシ 210キロ
「原辰」定置:ウルメイワシ 80キロ ほか
「江の安」定:ウルメイワシ 470キロ ほか
「二宮」定置:イサキ、サバ ほか
「福浦」定置:サゴシ 470キロ、マゴサバ 380キロ、ワラサ 260キロ、シイラ 230キロ、ウルメイワシ 130キロ
「大磯」定置:ジンダ 160キロ ほか

東方面からは、
「江の島網」:サバ 400キロ、ジンダ 270キロ

伊豆方面からは、
「川奈定置」:マゴサバ 110キロ、ヤマトカマス 80キロ

202509_seafriend.jpgクルーズ船「シーフレンド8」入港の前の朝、今朝の小田原は「マゴサバ」の攻勢再開でスタート。いえ、他の魚が少なすぎて「マゴサバ」目立つ問題発生です。
同時多発的に起こっているのは、忘れた頃に顔を出す「ウルメイワシ」発生問題、「アジ」が少ない時の「小アジ」激減問題、そして「サゴシ」がもうひと回り大きくなってくれないか問題。
つまり今朝の魚市場は、魚種が揃わず、ややアンバランスな顔ぶれに。
とはいえ、これは秋の入口に訪れる「端境期」のようなもので、裏を返せば魚の入れ替わりが進んでいるサインでもあるのです。
課題は山積みにも見えますが、期待もまた大きいもの。
次に顔を見せるのは、丸々と太った「小田原アジ」か、それとも回遊の始まる魚編に秋、「イナダ」か・・
はたまた待望の大物か。
魚市場周辺の期待は膨らむばかりです。
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posted by にゃー at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月19日

魚市場版「キメジ」のやり場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マゴサバ混 5.6トン、キハダ・キメジ 1.4トン、マルソウダ 700キロ、アジ 320キロ
「石橋」定置:マルソウダ 9.1トン、マゴサバ混 730キロ
「 岩 」定置:マルソウダ 2.4トン、マゴサバ 270キロ、ウルメイワシ 140キロ
「原辰」定置:マルソウダ 1.8トン、マゴサバ 350キロ
「江の安」定:ウルメイワシ 260キロ ほか
「二宮」定置:ジンダ 110キロ ほか
「福浦」定置:ワラサ 7.1トン、サゴシ 1トン、シイラ 200キロ、サワラ 140キロ
「大磯」定置:ジンダ 170キロ、ヤマトカマス 80キロ

東方面からは、
「江の島網」:マルアジ 160キロ、小ムツ 80キロ

秋の小田原沿岸とくれば、定置網の大漁はもちろんのこと、忘れてはならないのが「マグロの季節」である。
とりわけ相模湾に回遊する「キハダ(マグロ)」は、秋晴れの海に黄金色のヒレを光らせながら現れる。
戦前の漁師町の記憶をひも解けば、この海域ではマグロ狙いの延縄や網が立ち並び、沿岸に活気ある漁が繰り広げられていたという。海の王様を相手にしたその営みは、まさに「小田原漁師の誇り」だった。
20250919_kimej.jpgそして今、時代を越えて再びやって来る秋マグロのシーズン。
小魚を追って湾に入ってきた「キハダ」は、丸々と太り、頭から尻尾まで楽しめる旬の味わい。
ここに来て増加一途の「マルソウダ(ウズワ)」に誘われるように、今後回遊量がさらに増していくことが期待される。
秋の地魚の勢いに包まれる小田原は、「旬・味・得」の三拍子がそろった賑わいを迎えつつある。
魚の王様を待ちわびる人ならずとも、漁港のざわめきが気になる季節になってきた。
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posted by にゃー at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする