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2025年09月24日

ブリーバンバン魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マゴサバ混 1.4トン、ヤマトカマス 1トン、ヘダイ 470キロ
「石橋」定置:マゴサバ混 1トン、ヤマトカマス 400キロ、ヘダイ 330キロ、ショウゴ 70キロ
「 岩 」定置:休漁
「原辰」定置:休漁
「江の安」定:ヘダイ 140キロ、小チダイ 120キロ
「二宮」定置:小アジ 420キロ、小イサキ 340キロ、サバ 100キロ、マゴサバ 160キロ、アジ 80キロ
「福浦」定置:ブリ・ワラサ 9.2トン ほか
「大磯」定置:ヤマトカマス 150キロ、ジンダ 120キロ

東方面からは、
「江の島網」:ジンダ 160キロ、ヤマトカマス 120キロ

20250924_hede.jpg今朝はカツオがほぼ姿を消し、代わって顔を出したのは「シロダイ」こと「ヘダイ」の大漁、そして「ブリ」と「ワラサ」がこんにちは。
曰く「白いブリンコ」の朝となった。
まずは沿岸定置で大きく育った「ヘダイ」が水揚げされ並ぶたび、魚市場には歓喜の声がわき上がる。肉厚で大ぶりの身は、刺身に塩焼きにと秋の食卓を彩る逸品。秋の味覚「サンマ」と並んで、いま買わない手はない旬の魚のひとつである。
20250924_buri.jpgそして、今日の主役はやはり「ブリ・ワラサ」。福浦の定置網で圧巻の9トン超え。
ぶりぶり、ばりばり、バンバンと並べられる魚体に、魚市場の一角は一気に「ブリ」一色となった。
さらに久しぶりにまとまりを見せた小型の「チダイ」、その名も「チコダイ」も水揚げされ、まさに「いいちこ」を思わせる朝の余韻。
大分麦焼酎の香りを彷彿とさせるような、切なくもほろ苦い魚市場の朝であった。
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posted by にゃー at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月22日

魚市場は給水所だった

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:カツオ 710キロ、イワシ混 500キロ、マゴサバ 450キロ、アジ 190キロ、ヤマトカマス 170キロ
「石橋」定置:イワシ混 2.6トン、ヤマトカマス 350キロ、カツオ 180キロ
「 岩 」定置:マゴサバ 1.1トン、カツオ 400キロ、ヤマトカマス 210キロ、ジンダ 150キロ、アジ 100キロ
「原辰」定置:カツオ 180キロ、マゴサバ 160キロ、アジ・小アジ 100キロ
「江の安」定:カツオ 240キロ ほか
「二宮」定置:アジ・小アジ 200キロ ほか
「福浦」定置:サゴシ 1.7トン、シイラ 310キロ、マゴサバ 160キロ
「大磯」定置:カツオ 390キロ、小アジ 210キロ

東方面からは、
「江の島網」:ショウゴ 500キロ ほか

伊豆方面からは、
「網代定置」:ヘダイ 330キロ
「富戸定置」:トビウオ、小アジ ほか

今朝の小田原沿岸の定置網は、どこもかしこも 「カツオ」「カツオ」「カツオ」。
いずれも1キロ前後と小ぶりながら、この群れの大きさの「小ガツオ」が相模湾に流れ込んで来るのは大変珍しいことだ。
今年は春先から大型の「カツオ」が伊豆諸島周辺で目立っていたが、その子世代が親を追うように北上してきたのだろう。
とはいえ、本来ならもう少し北で餌を蓄えて「戻り鰹」として南下するはずが、まだ育ち切らないうちに相模湾に迷い込んだのか、それとも秋の涼しさに銚子沖で折り返してきたか・・・。結果として、本格的な「戻り鰹」の到来は、あっても数か月遅れとなりそうだ。
一方で、秋の兆しを告げる地魚も顔を見せている。「シロダイ(ヘダイ)」、「ショウゴ(カンパチの幼魚)」、「ネイラカマス(アカカマス)」など。だが、一部の群れのサイズはまだまだ小ぶり。資源量は見えるが魚の成長は遅れ気味で、海の餌不足を疑いたくなるところだ。
それでも、食卓を彩る分には十分な量が確保されている。しかし、資源の持続性という大きな課題は依然として残っており、海と人間とが共存できる未来を描くためには、大漁の喜びの裏で改めて「持続可能な漁業」という道のりの長さを思い知らされる朝となった。
小耳に挟んだところでは、米神で獲れた「マゴサバ」や「アジ」の体内には「サクラエビ」が入っているとのことで、涼しさと共に「サクラエビ」の群れも接近していることがうかがえるが、その姿は未だ確認できていない。
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2025年09月20日

時には魚の無い魚市場の様に

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マゴサバ混 700キロ、ヤマトカマス 420キロ、アジ 340キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:マゴサバ混 480キロ、ウルメイワシ 210キロ
「原辰」定置:ウルメイワシ 80キロ ほか
「江の安」定:ウルメイワシ 470キロ ほか
「二宮」定置:イサキ、サバ ほか
「福浦」定置:サゴシ 470キロ、マゴサバ 380キロ、ワラサ 260キロ、シイラ 230キロ、ウルメイワシ 130キロ
「大磯」定置:ジンダ 160キロ ほか

東方面からは、
「江の島網」:サバ 400キロ、ジンダ 270キロ

伊豆方面からは、
「川奈定置」:マゴサバ 110キロ、ヤマトカマス 80キロ

202509_seafriend.jpgクルーズ船「シーフレンド8」入港の前の朝、今朝の小田原は「マゴサバ」の攻勢再開でスタート。いえ、他の魚が少なすぎて「マゴサバ」目立つ問題発生です。
同時多発的に起こっているのは、忘れた頃に顔を出す「ウルメイワシ」発生問題、「アジ」が少ない時の「小アジ」激減問題、そして「サゴシ」がもうひと回り大きくなってくれないか問題。
つまり今朝の魚市場は、魚種が揃わず、ややアンバランスな顔ぶれに。
とはいえ、これは秋の入口に訪れる「端境期」のようなもので、裏を返せば魚の入れ替わりが進んでいるサインでもあるのです。
課題は山積みにも見えますが、期待もまた大きいもの。
次に顔を見せるのは、丸々と太った「小田原アジ」か、それとも回遊の始まる魚編に秋、「イナダ」か・・
はたまた待望の大物か。
魚市場周辺の期待は膨らむばかりです。
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posted by にゃー at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月19日

魚市場版「キメジ」のやり場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マゴサバ混 5.6トン、キハダ・キメジ 1.4トン、マルソウダ 700キロ、アジ 320キロ
「石橋」定置:マルソウダ 9.1トン、マゴサバ混 730キロ
「 岩 」定置:マルソウダ 2.4トン、マゴサバ 270キロ、ウルメイワシ 140キロ
「原辰」定置:マルソウダ 1.8トン、マゴサバ 350キロ
「江の安」定:ウルメイワシ 260キロ ほか
「二宮」定置:ジンダ 110キロ ほか
「福浦」定置:ワラサ 7.1トン、サゴシ 1トン、シイラ 200キロ、サワラ 140キロ
「大磯」定置:ジンダ 170キロ、ヤマトカマス 80キロ

東方面からは、
「江の島網」:マルアジ 160キロ、小ムツ 80キロ

秋の小田原沿岸とくれば、定置網の大漁はもちろんのこと、忘れてはならないのが「マグロの季節」である。
とりわけ相模湾に回遊する「キハダ(マグロ)」は、秋晴れの海に黄金色のヒレを光らせながら現れる。
戦前の漁師町の記憶をひも解けば、この海域ではマグロ狙いの延縄や網が立ち並び、沿岸に活気ある漁が繰り広げられていたという。海の王様を相手にしたその営みは、まさに「小田原漁師の誇り」だった。
20250919_kimej.jpgそして今、時代を越えて再びやって来る秋マグロのシーズン。
小魚を追って湾に入ってきた「キハダ」は、丸々と太り、頭から尻尾まで楽しめる旬の味わい。
ここに来て増加一途の「マルソウダ(ウズワ)」に誘われるように、今後回遊量がさらに増していくことが期待される。
秋の地魚の勢いに包まれる小田原は、「旬・味・得」の三拍子がそろった賑わいを迎えつつある。
魚の王様を待ちわびる人ならずとも、漁港のざわめきが気になる季節になってきた。
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posted by にゃー at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月18日

アジのホームタウンは魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:小イワシ混 900キロ、アジ 290キロ、ヤマトカマス 80キロ、オアカムロ 70キロ
「石橋」定置:小イワシ混 770キロ、アジ 110キロ、チダイ 90キロ、ヤマトカマス 70キロ、ホウボウ 70キロ
「 岩 」定置:アジ 350キロ、マゴサバ 220キロ、ヤマトカマス 200キロ
「原辰」定置:ウルメイワシ 150キロ、マゴサバ 130キロ、アジ 120キロ
「江の安」定:ウルメイワシ 260キロ、マゴサバ 150キロ
「二宮」定置:サバ 130キロ ほか
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:ヤマトカマス 950キロ、アジ 450キロ、小ムツ 80キロ

東方面からは、
「江の島網」:ヤマトカマス 540キロ、ジンダ 180キロ

伊豆方面からは、
「網代定置」:アジ 910キロ ほか

魚市場の賑わいは今朝も続き、豊富な顔ぶれが勢揃いしました。
沿岸の定置網では「マゴサバ」が獲れながらも減りつつあり、増えてきたのは期待通り「アジ」や「ヤマトカマス」。
東からも「ヤマトカマス」が多く、西からは「アジ」が大漁。沿岸から遠征組まで、どこも「秋の主役」が揃い踏み。
「アジ」は型もよく、輝く魚体に脂がのりはじめ、まさに旬の味わい。業者筋からも「アジの季節到来」と笑顔がこぼれます。
「アジ良し、味良し」。
そして「カマス」も加わり、魚市場はいよいよ秋本番に突入です。
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posted by にゃー at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月16日

魚市場ファッション通信

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マゴサバ 5トン、アジ 130キロ
「石橋」定置:マゴサバ 860キロ、ヤマトカマス 450キロ、アジ 150キロ、ホウボウ 90キロ、メイチダイ 80キロ
「 岩 」定置:マゴサバ 1.1トン、メイチダイ 160キロ
「原辰」定置:キメジ 110キロ、ヤマトカマス 90キロ
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:ジンダ 480キロ、サバ 200キロ、アジ 170キロ、小ムツ 170キロ
「福浦」定置:ワラサ 4.7トン、サゴシ 270キロ、マゴサバ 180キロ、アジ 130キロ
「大磯」定置:ヤマトカマス 610キロ、アジ 330キロ、サバ 170キロ

東方面からは、
「江の島網」:ジンダ 700キロ、ヤマトカマス 100キロ 

伊豆方面からは、
「網代定置」:アジ 1.4トン
「富戸定置」:クエ、サバ ほか
「川奈定置」:ヘダイ 510キロ、ヤマトカマス 170キロ、メイチダイ 60キロ

20250916_fish.jpg連休明けの今朝は地魚激増。魚市場全体が一気に活気を取り戻しました。
朝晩の涼しさに魚たちもようやく秋モードにスイッチ。まだ「マゴサバ」は目立つものの、その勢いもピークを越え、これからは「ミズカマス」や「アジ」が主役へと移りそう。「メイチダイ」、「ヘダイ」といった高級白身や「キメジ」、「クエ」、「ワラサ」など、、、刺身にしたら最高な季節の顔も並び始め、まるで「秋の味覚コレクション2025」が開幕したかのよう。
秋本番に向けて、衣替えシーズンを前に魚市場はますますにぎやかになりそうです。
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posted by にゃー at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月13日

魚市場ん出口

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:休漁
「石橋」定置:マゴサバ 16トン、アジ 200キロ、ヤマトカマス 130キロ
「 岩 」定置:マゴサバ 2トン、メイチダイ 390キロ、小アジ 100キロ
「原辰」定置:マルソウダ 200キロ、ウルメイワシ 140キロ
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:マゴサバ 180キロ、シイラ 310キロ、サゴシ 130キロ、ウルメイワシ 100キロ
「大磯」定置:ジンダ 100キロ、サバ 70キロ

東方面からは、
「江の島網」:ジンダ 120キロ ほか

真鶴釣船 ・・・ 釣キンメダイ 300キロ

連休前に「アジ」はOK
「メイチダイ」OK
「シイラ」もOK
「サゴシ」もOK
「キンメダイ」も揃っちゃって
言うこと無し。
これで「マゴサバ」は出て行った?
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posted by にゃー at 15:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月12日

魚市場と市魚場の違い

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マゴサバ 17トン ほか
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:マゴサバ 4.8トン ほか
「原辰」定置:マゴサバ 590キロ、アジ・小アジ 110キロ
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:ジンダ 640キロ、マゴサバ 120キロ
「福浦」定置:イナダ 370キロ、オオニベ 160キロ
「大磯」定置:ジンダ 220キロ、アジ 80キロ

東方面からは、
「江の島網」:メアジ 450キロ ほか

今朝の水揚げ、やはり目立ったのは「マゴサバ」でした。
秋は「サバ」の季節、日本の食卓に欠かせない味覚のひとつ。
しかし、ここでひとつご注意いただきたいのが「マゴサバ」と「ゴマサバ」の違いです。
お客様からも「サバが大漁なのに、近所のスーパーに並んでいないのはなぜか?」とご質問をいただきました。
実は、今多く揚がっているのは「マゴサバ」で、皆さまが焼き魚や〆サバとして親しんでいる「ゴマサバ」や「マサバ」とは異なります。
「マゴサバ」とは、文字通り“孫のように小さいサバ”。
一尾あたり100g前後の小型魚で、一般的な食用には向きません。
そのため魚屋やスーパーに並ぶことはほとんどなく、主に加工業者へまとまって出荷され、魚粉や養殖用の餌、時には缶詰や練り製品などの原料に回ります。
つまり、今魚市場を埋め尽くしている「マゴサバ」は、直接食卓に並ぶわけではないけれど、日本の水産加工業や養殖水産業を支える大切な資源でもあるのです。なんでこんなにかわいいのかよ、孫という名の宝物、と言うことですね。
一方で、皆さんが待ち望む「ゴマサバ」や「マサバ」はこれからが旬。
脂も乗って秋の味覚の主役となり、きっとこの群れが去る頃には徐々に水揚げも増え、食卓に登場することになるはずです。乞うご期待(個人の意見です)。
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posted by にゃー at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする