2026年06月13日
魚市場から見える勝ち筋
今朝も魚市場は小魚優勢。
「小イワシ」に「豆アジ」、「ムギイカ」に「シラス」と、売り場は若手選手に占領されている。
もちろん数はいる。活気もある。しかし試合を決めるエースとなると話は別だ。
だからこそ、定置網の中から貴重な「地アジ」を探し出し、得点へ結び付ける地道な作業が必要になる。
まさに、日本対オランダ戦への示唆に富む日々である。
相手は大型魚軍団。対するこちらは小魚軍団。少ないチャンスをものにしたチームが勝つ。
魚市場も同じ。大量の小魚の中から価値ある魚を見つけ出し、それをきっちり売上へと変える。
しばらくはこの我慢比べが続きそうだが、秋の大漁という決勝トーナメントへ向けて、ひとつひとつ追加点を狙う戦いを続けていくしかないだろう。
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2026年06月12日
少数精鋭は魚市場の基本
海は広いが、魚は無限ではない。どれほど豊漁の年であっても、その日の魚には限りがある。まして旬の地魚となればなおさらだ。欲しい人が十人いて、魚が五人分しかなければ、誰かは諦めなければならない。
魚市場の役割は、その限られた資源を誰もが納得できる形で分配することである。
その方法が「競り」と言うことになる。
金の力と言えば聞こえは悪いが、実際は「その魚にどれだけ価値を見出しているか」を数字で示す対決でもある。
高く評価された魚は高く売れ、そうでない魚はそれなりの値段に落ち着く。これは極めて公平な仕組みなのである。
近頃は何でも数を増やせば良いという風潮がある。ワールドカップも48か国参加となり、表向きは賑やかだ。
しかし、観る側からすれば、必ずしもそうとは限らない。
価値とは、ただ数を増やせば生まれるものではない。本当に価値が生まれるのは、選び抜かれた者同士が向き合った時だ。
魚市場も同じである。
魚市場とは、単なる売買の場所ではない。
価値を決める場所であり、価値を未来へつなぐ場所なのである。
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2026年06月11日
魚市場におりる天使のはしご
梅雨空のように重たい空気が漂っていた魚市場にも、ようやく変化の兆し。
今朝、その先陣を切ったのは「岩」の定置だ。まとまった「ハマフエフキ」の水揚げは、まるで新しい主役候補の名乗りのようだった。
昨日までの脇役が突如としてスポットを浴びる。海はいつだって新しい物語を用意している。
さらに待望だった「石橋」や「湘南定置」も操業を再開。しばらく静かだった売場にも魚が戻り、声が飛び交った。
魚市場らしい活気が少しずつ戻ってきた。梅雨明けはまだ先だろう。
だが少なくとも今朝の小田原には、ひと足早く晴れ間が差していた。
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2026年06月09日
魚市場の貫禄
実際の所、この魚を「イナダ」と呼ぶか、「ワラサ」と呼ぶか、意見が分かれる。
俗に「イナワラ」と呼ぶが、これは釣り人由来の呼び名。個人的には、1〜2キロの「イナダ」に対し、3キロ前後というサイズ感を考えれば、ここは「ワラサ」と呼ぶのが相応しいと考えている。
しかし、連休明けの木曜日には多くの定置網が操業を再開する。波の鼓動と網の軋みのハーモニーに合わせて、期待は増すばかりだ。
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