本日、6月19日は桜桃忌。
好きな人はご存じだろう。
太宰治の誕生日であり、
遺体が発見された日でもある。
桜桃忌の「桜桃」とは、
もちろんサクランボ。
そしてサクランボといえば、
有名なブランドはただ一つ、
今なお王者の風格を放つ
「佐藤錦」である。
そんな日に、
一匹の奇妙な生き物の
正体が判明した。
発端は 6月15日
岩の漁師が「これ、何だ?」と
持ち込んだ赤い塊だった。
最初はヒトデの一部かと思った。
ところが水槽へ入れると、
やがて角のような突起を伸ばし、
ゆっくりと動き始める。
どうやらウミウシの仲間か?
しかし名前が分からない。
赤、黄、橙、紫、白。
体中に散りばめられた色彩は、
まるで職人が織り上げた錦のようで、
見るたびに印象が変わる。
そして、その正体が判明した。
「ニシキウミウシ」
なるほどと思った。
錦と呼ぶほかない
華やかさである。
しかも不思議なことに、
この生き物が現れた
6月15日の誕生果は
「佐藤錦」だという。
桜桃忌に佐藤錦。
そして「ニシキウミウシ」
偶然にしては出来すぎている。
魚市場という場所は面白い。
魚だけではない。
時には文学を連れてきて、
時には歴史まで運んでくる。
そして今日は、
太宰治と佐藤錦と「ニシキウミウシ」が、
水槽の中で確かにつながった
一日と言えるだろう。
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